老齢期の病気
犬や猫は、7才を超えた頃から老齢期に入ります。大型犬は小型犬よりも少し早い5才過ぎた頃から始まります。
若い頃と比べて、想像もつかないような身体や心の変化が見られます。
人と比べて4倍の速さで年齢を重ねていく犬や猫の老化現象は、飼い主はびっくりするくらい日々の変化と感じることがあります。
その変化に飼い主はとまどい、不安になるでしょう。
痴呆
痴呆になりやすい犬種では、日本犬や日本犬系の雑種がなりやすい傾向にあります。
早くて7~8歳令、平均すると11歳頃から現れ始めると言われています。
夜鳴き、徘徊、飼い主の呼びかけに反応しない、昼夜逆転、食欲旺盛だが痩せる、トイレを失敗する、前には歩くが後ろに下がれない、狭いところや部屋の隅から脱出できない、円を描くように歩き続けるなどの症状が出ることがあります。
健康診断の重要性
[わんちゃんドック ねこちゃんドック]
犬や猫は、体の異常を飼い主に上手く伝えることができません。さらに、年を重ねるほど人と同様に病気は多くなってきてしまいます。
- ■ 骨や関節:関節炎、変形性脊椎症、椎間板ヘルニアなど
- ■ 心臓や肺:僧帽弁閉鎖不全症、気管虚脱など
- ■ 消化器:膵炎、肝炎、胆泥症、胃拡張症候群、歯肉炎、口腔鼻腔瘻管など
- ■ 泌尿器:慢性腎不全、尿石症など
- ■ 生殖器:前立腺肥大、子宮蓄膿症、卵胞嚢腫など
- ■ ホルモン:糖尿病、クッシング症候群、甲状腺機能低下症など
- ■ その他癌疾患:癌はどの臓器にも発生し、症状が出るのは進行してからです
シニアになる7歳からは、1年に1回、10歳を超えたら半年に1回のわんにゃんドックをお勧めします。 わんにゃんドックのメリット:早期発見により、症状のまだ出ていない元気な状態から治療を行うことができます
介護ケア
- 獣医師からみてよいと思う商品を、困ったときにすぐ使えるように取り揃えております。
■車椅子
専門の業者にオーダーメイド
■滑り止め・介護服・サポーター など
スタッフにより扱い方を説明させていただきます。
ケース紹介
[痴呆でこれまでに相談のあった事例]
- ■ 夜鳴きがひどくて家族が眠れない。
- ■ 昼夜問わずに鳴いて、何をしても鳴きやまず、ご近所から苦情がきた。
- ■ 留守中に何か事故が起こらないか心配で仕事に行けない。
- ■ そそうをするため、いつも体が汚れている、臭い。
- ■ 介助がないと食事をしてくれない。
など、どれも全てを一人で解決が難しいと思われます。動物を扱う専門スタッフの知識と、時にはお薬が必要となる場合もあるかもしれません。
一人で悩まずにお気軽にご相談ください。